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相談実例~ご相談後に業績がV字回復した例~

こんにちは。弁護士の野上です。
このブログは初登場ですが、どうぞ宜しくお願いいたします。

さて、今回は、私が実際に相談をお受けした例をお伝えしたいと思います。

この当事務所のHPでは、「とにかく早い段階でご相談ください」ということを
強調させていただいております。

以前、製造業の社長さんが会社の自己破産について相談に来られたことがありました。

赤字決算の年が数年続いていて、このままの状況が続くと、経営破綻してしまう、
破産する際にはどのような手続を取ればよいのか、まだ会社に体力があるうちに
破産させた方がよいのか、という趣旨のご相談でした。
 

私が資金繰り表や財務書類を拝見したところ、破産の費用を温存したとしても、
まだ1年くらいは経営が継続できそうな感じでした。

従って、私は、破産についての一般的な説明をした上で、
「貴社の場合、今すぐに破産を考える必要はありません。あと1年は大丈夫です。
これから経営状況が変わる可能性があるので、もう少しの間、経営努力を続けてください。
ただし、自己破産しなければならなくなる状況になることもあり得ますので、
不当な財産隠しなどは控えて下さい」という趣旨のお話をさせていただきました。

その後、その会社は会社存続に向けて経営努力を続けた結果、業績がV字回復し、
破産の必要が全くない経営状態になりました。

このように、早期のご相談の結果、破産の必要がなくなった、ということでも
全く問題ありません。
適切な時期に破産手続を取ることも重要ですが、何よりも破産せずに会社が
存続することがベストであることは言うまでもありません。

もっとも、会社の業績が悪化してきた場合、経営者の方には辛いでしょうが、
早い段階で破産についての法的知識を身につけて、いざというときに備えることも
また重要であると考えます。

「とりあえず話を聞きに来てみた」くらいの軽いお気持ちで、ご相談いただければと思います。

 

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