「債権者をすべて挙げないといけないのでしょうか?」③

(先日アップした「債権者をすべて挙げないといけないのでしょうか?」②の続きです。)
前回と前々回まで、破産法上、破産者の方には、債権者をすべて挙げる義務があり、債権者をすべて挙げなかった場合には、大きなリスクがあることをご説明してきました。
●まとめ~「どのような債権者がいるか」は、申立代理人には分からないので、必ず破産者ご本人が挙げる債権者の漏れが無いか確認し、債権者すべてを伝えましょう。~
これまでご説明してきたように、債権者をすべて挙げるということは、破産者の方の義務であると同時に、ご自分が破産後に再スタートをきるために非常に大切なことなのです。
この「債権者をすべて挙げること」について、まれにですが、破産者の方の中で、「申立代理人は弁護士さんだから、自分の債権者に誰がいるか自分が言 わなくても分かるだろう」と誤解されている方がいらっしゃいます。
しかし、残念ながら、申立代理人の弁護士は、破産者ご本人から教えていただかない限り、どのような債権者がいるか分かりません。
そのため、破産申立前後の混乱で大変な状況におられるとは思いますが、破産者の方ご本人で、どういった債権者がいるのか記憶を喚起し、挙げるべき債権者に漏れが無いか確認し、申立代理人に対し、すべての債権者を伝えるようにされてください。
併せて 会社・法人破産の解説 ページもお役立て下さい。